愛仁会グループは現在、急性期病院群の診療機能
強化に向けた取り組みを精力的に進めています。昨
年は千船病院の新築移転計画が実現し、低侵襲手術
支援ロボット「ダヴィンチ」をはじめ最新の医療設
備を備えた新千船病院が阪神なんば線「福」駅前に
オープンしました。また高槻病院の現地建て替えプ
ロジェクトもⅡ期工事が竣工し、引き続き地域の中
核病院として役割を十分果たしていけるよう急性期
医療機能のさらなる向上を図りました。さらに明石
医療センターは、GCU・NICU増改築と地域周産期
母子医療センター認定ならびに経カテーテル的大動
脈弁置換術実施施設認定の取得など、より高度な医
療の提供に向け体制を整えました。
愛仁会グループではまた、法人グループ施設間連携による地域包括ケアシステム確立を
目的として回復期医療機能と介護系事業の強化を図っています。まず高槻エリアではポスト
アキュートを担うしんあい病院の病棟改修を行い、あらたに地域包括ケア病棟を開設しまし
た。また愛仁会リハビリテーション病院も機能訓練室の拡張と病棟の増床を行い、回復期リ
ハビリテーション提供体制をさらに拡充しました。一方、介護系事業では地域密着型特定施
設ケアハウスますみなどを有する旧ますみ会を吸収合併し、介護系サービスをさらに充実し
事業基盤を強化しました。同じく介護系施設では、尼崎だいもつエリアで介護老人保健施設
だいもつと法人初のサ-ビス付き高齢者向け住宅レジリエンスだいもつを新たに開設しました。さらに今年は尼崎だいもつ病院の病棟フルオープンも予定しており、これら3施設を一
体として運用することで地域への医療・介護サービス提供において中心的な役割を果たすこ
とが期待されます。
愛仁会グループではさらに、こうしたハードウェア整備・強化に加えてソフトウェア面
で人材育成にも注力しています。大阪府下初となった特定行為に係る看護師の研修では、
平成28年度から7コース9区分において研修プログラムを開始、昨年11月には1期生12名が
全員修了しました。今年度は在宅ケア管理コースを新設し、法人外部からの受講も受け入れ
ています。また新たな介護系人材育成プロジェクトにも着手しており、内閣官房のアジア健
康構想日・越ヘルスケアブリッジ事業の一環として愛仁会職員による介護技能実習生教育を
ハノイで行う予定にしています。法人や国境を越えた教育に携わることで法人職員の意識が
さらに向上し、ひいては地域医療への貢献につながると期待しています。 平成30年4月1日
理事長 内藤 嘉之
愛仁会の理念
1. 広く社会のためにより良い医療サービスを提供し、健康で豊かな生活の増進に貢献する。
2. 法人活動の成果は明日の医療の発展と福祉の向上に活用する。
3. 地域社会との協調を深め、創意工夫をこらして法人の健全な発展を図る。
4. 医療人としての使命を自覚し、学識・技術の研鑽と人間性の向上に努める。
5. 自主性と和の精神を重んじ、法人に働く誇りと喜びを共にする。
モットー
社会医療法人愛仁会は、職員が心身ともに元気に働ける職場を目指して、
健康づくりのため下記の事項に取り組みます。
・職員の健康に配慮し、定期健康診断の受診促進を行うとともに
日常から心と身体の健康づくりを奨励します。
・働く環境や健全な職場管理に努め、感染症予防にも積極的に対応します。
・職員の要望を踏まえて、職員の健康課題の把握と必要な対策の検討を行います。
2021年10月 1日
理事長 内藤 嘉之
愛仁会は、統一した理念の下に積極的な地域医療・介護・保健・福祉活動を行う、参加と合議を旨とした極めて民主的な組織構造をもった社会医療法人です。経営管理システムとしては、法人最高の議決機関であります社員総会の下に常務会、理事会を月1回定期的に開催して、法人の施策の策定、活動方針について協議検討するとともに、その遂行状況の確認を行います。また、理事会は諮問機関として10余りの各種委員会をもって情報分析や調査研究、施策の企案を行うと共に、11名の顧問の方々から情報提供や助言をいただきます。
各施設では運営会議を始めとした各種定例会議により施設としての運営全般について検討協議を行い、また医療施設長会および介護施設長会をそれぞれ毎月1回開催して各施設間の法人としての業務調整を行います。愛仁会は以上の組織・経営管理システムの基に、3つの急性期病院、リハビリ専門病院、診療所、6つの介護老人保健施設、訪問看護ステーション、地域包括支援センター、ケアプランセンター、ヘルパーステーション、検査センター、看護助産専門学校ならびに社会福祉法人愛和会の活動により、地域の各機関との連携のもとに、医療・介護・保健・福祉・教育を包括した総合的地域医療の積極的展開に取り組んでいます。
昭和33年 |
11月1日 |
医療法人設立認可 |
昭和34年 |
1月11日 |
医療法人愛仁会 千船診療所発足 |
昭和41年 |
5月1日 |
千船病院開院(94床) |
昭和46年 |
5月2日 |
千船病院増築竣工開院(191床) |
昭和52年 |
6月10日 |
本部事務局発足 |
11月1日 |
高槻病院竣工開院(180床) |
昭和55年 |
4月1日 |
愛仁会看護専門学校開校 |
昭和57年 |
4月1日 |
高槻病院新築移転開院(302床) |
7月1日 |
千船病院新築移転開院(292床) |
昭和58年 |
4月1日 |
愛仁会リハビリテーション病院開院[旧理学診療科病院](186床) |
昭和59年 |
9月1日 |
杏和総合医学研究所設立 |
昭和60年 |
3月31日 |
竹中普久氏 理事長退任 |
4月1日 |
中後勝氏 理事長就任 |
昭和62年 |
3月18日 |
特定医療法人認可 |
8月1日 |
高槻病院 増築竣工開院(477床) |
平成元年 |
4月1日 |
愛仁会新理念制定 |
平成3年 |
4月1日 |
本部事務局を愛仁会本部と名称変更 |
平成7年 |
8月1日 |
介護老人保健施設「ユーアイ」竣工(入所100名) |
平成8年 |
5月24日 |
愛仁会本部 移転(淀川5番館 大阪市北区豊崎) |
8月1日 |
訪問看護ステーション「ほほえみ」設立 |
8月1日 |
千船病院 開放型病院認可 |
平成9年 |
4月1日 |
愛仁会看護助産専門学校に改称(助産学科新設)
高槻病院 厚生省臨床研修指定病院認可 |
5月13日 |
中後理事長 藍綬褒章受章 |
9月1日 |
介護老人保健施設「ケーアイ」竣工(入所100名) |
12月1日 |
高槻病院 開放型病院認可 |
平成10年 |
2月1日 |
訪問看護ステーション「スマイル」設立 |
2月9日 |
千船病院 病院機能評価認定証交付 |
4月1日 |
在宅介護支援センター「ケーアイ」設立 |
5月19日 |
高槻病院 病院機能評価認定証交付 |
平成11年 |
1月26日 |
高槻病院 救急指定病院認可 |
10月28日 |
社会福祉法人愛和会 設立認可 |
平成12年 |
5月15日 |
愛仁会リハビリテーション病院 病院機能評価認定証交付 |
10月1日 |
社会福祉法人愛和会 複合福祉施設開設 |
平成13年 |
1月4日 |
あいわ診療所開院 |
3月31日 |
中後勝氏 理事長退任 |
4月1日 |
根岸宏邦氏 理事長就任
千船病院臨床研修指定病院認可 |
5月1日 |
職員共済会「親愛会」発足 |
8月4日 |
高槻病院 東館開設 |
10月1日 |
高槻病院 総合周産期母子医療センター開設 |
平成14年 |
1月10日 |
社会福祉法人 豊中愛和会設立 |
5月 |
中後会長 勲四等瑞宝章受章 |
平成15年 |
4月1日 |
社会福祉法人 豊中愛和会
「総合福祉施設ローズコミュニティ・緑地」開設
本部保健福祉部ISO9001取得 |
9月 |
根岸理事長 救急医療功労者厚生労働大臣賞受賞 |
平成16年 |
2月 |
高槻病院、愛仁会リハビリテーション病院 電子カルテ導入 |
4月 |
杏和総合医学研究所 滅菌センター開設 |
4月1日 |
社会福祉法人 豊中愛和会
高槻あいわ保育園、高槻あいわ児童館 開設 |
7月1日 |
千船病院附属千船クリニックス開院
千船病院、千船クリニックス 電子カルテ導入 |
12月1日 |
愛仁会千船在宅サービスセンター設立 |
平成17年 |
7月19日 |
千船病院 全館改修工事終了 |
8月31日 |
特別医療法人認可取得 |
12月 |
高槻病院地域医療支援病院認定 |
平成18年 |
2月 |
根岸理事長、山門常務理事 大阪府知事賞受賞 |
3月 |
愛仁会リハビリテーション病院 病院機能評価付加機能(リハビリ機能) 認定 |
4月 |
高槻北地域包括支援センター、緑地地域包括支援センター設立
愛仁会本部ISO9001取得 |
平成19年 |
3月31日 |
根岸宏邦氏 理事長退任 |
4月1日 |
筒泉正春氏 理事長就任 |
10月 |
愛仁会リハビリテーション病院増床(225床) |
11月 |
千船病院 地域周産期母子医療センター認定 |
12月 |
高槻病院 人間ドック機能評価認定 |
平成20年 |
4月 |
愛仁会総合健康センター開設 |
長尾地域包括支援センター設立 |
5月 |
愛仁会総合健康センター附属 デイサービスセンター開設 |
8月 |
高槻病院 WHO・ユニセフ「赤ちゃんにやさしい病院(BFH)」認定 |
10月 |
愛仁会グループ創立50周年記念大スポーツ大会開催
(なみはやドーム) |
11月 |
愛仁会グループ創立50周年記念行事開催 |
平成21年 |
1月1日 |
社会医療法人 愛仁会認定 事業開始 |
4月 |
千船病院附属千船腎臓・透析クリニック開設 |
ユーアイデイサービスセンター なごみ開設 |
平成22年 |
4月 |
社会福祉法人 豊中愛和会 ローズコミュニティ・豊中南開設 |
5月 |
愛仁会看護助産専門学校 創立30周年記念行事開催 |
平成23年 |
7月 |
愛仁会リハビリテーション病院 高槻市白梅町(MUSEたかつき)に移転 |
9月 |
ケアプランセンター愛仁会富田開設 |
10月 |
第3回 日中韓看護学会参加(於 ソウル) |
平成24年 |
1月 |
ヘルパーステーション愛仁会富田開設 |
5月 |
千船クリニックス 千船病院へ統合 |
6月 |
医療法人社団 明石医療センター、医療法人仁愛会 田畑胃腸病院と合併 |
8月 |
第1回愛仁会グループリハビリテーション部門学術大会開催 |
平成25年 |
1月 |
おかじま病院開院、介護付有料老人ホームスローライフおかじま開設
千船病院 病院機能評価Ver.6認定 |
2月 |
第1回 愛仁会・神戸大学・フィリピン大学フィリピン総合病院国際会議開催 |
4月 |
愛仁会看護助産専門学校 新校舎移転、看護学科2クラス定員80名に |
6月 |
「第41回日本小児神経外科学会」(於 大阪)高槻病院 山崎麻美副院長を大会長として高槻病院で運営を担当 |
7月 |
高槻病院院内保育園「にじっこ保育園」、愛仁会看護助産専門学校1階に新設開園 |
8月 |
明石医療センター南館オープン。許可病床数382床に増床。 |
10月 |
カーム尼崎健診プラザ開設 |
平成26年 |
4月 |
社会医療法人愛仁会、医療法人進愛会と合併
しんあい病院、しんあいクリニック、介護老人保健施設しんあい、 愛仁会施設として運営開始
カーム尼崎健診プラザ、健診事業開始 |
9月 |
社会福祉法人ますみ会、愛仁会グループに加わる |
10月 |
高槻病院 新病院I期棟 開設 |
平成27年 |
1月 |
明石医療センター 社会医療法人認可 |
3月31日 |
筒泉正春氏 理事長退任 |
4月1日 |
内藤嘉之氏 理事長就任 |
12月1日 |
ケアプランセンター愛仁会ひめじま開設 |
平成28年 |
4月1日 |
社会医療法人愛仁会、社会医療法人明石医療センターと合併
尼崎だいもつ病院 開設 |
平成29年 |
4月 |
高槻病院 新病院Ⅱ期棟 開設 |
6月 |
介護老人保健福祉施設だいもつ サービス付き高齢者向け住宅「レジリエンスだいもつ」開設
|
7月 |
千船病院 新築移転 開院 |
平成30年 |
3月31日 |
おかじま病院・杏和総合医学研究所 閉院 |
11月26日 |
愛仁会本部 移転(愛仁会地域ケアセンター 大阪市西淀川区佃) |
平成31年2019年 |
4月1日 |
社会医療法人愛仁会、特定医療法人蒼龍会 法人合併
|
6月1日 |
あいわクリニック 開院 |
7月8日 |
ベトナム・ドンア大学との国際業務提携締結 |
2020年 |
5月1日 |
ケアプランセンターちぶね、ケアプランセンター千船病院に統合 |
12月31日 |
愛仁会総合健康センター附属デイサービスセンター 廃止 |
2021年 |
4月1日 |
髙岡秀幸氏 副理事長就任
|
9月30日 |
しんあい病院・しんあいクリニック 閉院 |
10月1日 |
愛仁会しんあいクリニック 開院 |
2022年 |
3月31日 |
ヘルパーステーション愛仁会富田 廃止 |
6月21日 |
地域医療連携推進法人 淀川ヘルスケアネット 認定 |