愛仁会グループ

HOME > 部門案内 >臨床工学科

部門案内

臨床工学科

科としての理念・目標

  • 医師、看護師その他の医療関係職種と、綿密な連携を図り、チーム医療の一員として、質の高い医療環境を提供します。
  • 各種、医療機器の保守点検を実施し、高度な医療機器の安全性確保に努めます。
  • 専門的知識を深め、信頼される技術の実践に努めます。

科の概要・特色

臨床工学技士とは

医師の指示の下に、高度医療機器(生命維持管理装置)を操作・保守・管理を行うことを業とし、医学と工学の両面を兼ね備えた医療機器の専門医療職として誕生したのが「臨床工学技士(CE:Clinical Engineer)」です。今後、さらに高度化し増大していく医療機器の安全確保と有効性維持の担い手として、チーム医療に貢献しており、現在の医療に不可欠な医療機器のスペシャリストです。

臨床工学科の業務内容

臨床工学科は診療技術部に属し、臨床工学技士10名で血液浄化、人工呼吸器(小児・成人)、および各種医療機器の操作・保守・管理業務を行っています。  各種認定士資格取得や学会・研究会での発表も多数行っています。また、勉強会や講習会へ積極的に参加し専門知識を高めて、最新の医療技術を提供できるよう努めています。

臨床工学科スタッフの取得資格

臨床工学技士・・・・・・・・・・・・・・10名
透析技術認定士・・・・・・・・・・・・・3名
医療情報技師・・・・・・・・・・・・・・1名
透析液安全管理責任者講習終了者・・・・・2名
透析技能検定2級取得 ・・・・・・・・・・1名

学会発表実績(2011年~)
学会名開催地メイン会場開催期間 筆頭
演者
演題名 セッション
第56回
日本透析医学会
横浜パシフィコ横浜2011/6/17 ~6/19 中川 孝 人工血管におけるボタンホール穿刺の経験
~使用開始から5年経過して~
VA・その他2
第22回
日本臨床工学会
富山富山国際会議場2012/5/12 ~5/13 藤原浩一 当院における自動溶解装置清浄化の工夫 水処理・清浄化①
住吉安代 家庭用食洗機を用いたチューブ鉗子洗浄の効率化とその効果 血液透析(その他)
第57回
日本透析医学会
札幌京王プラザホテル札幌2012/6/22 ~6/24 中川 孝 熱水クエン酸消毒導入を経験して 水処理・減菌-3
小林かな 給水管熱水洗浄の有用性 水処理・減菌-3
原田雄貴 NPS-50AHにおけるカーボスターPの使用経験 技士/酢酸フリー-2
第23回
日本臨床工学会
山形山形テルサ・山形国際ホテル2013/5/18 ~5/19 住吉安代 日機装社製透析液供給装置におけるループ配管でのバックアップ補助運転システムの使用経験 透析液
森若
真菜美
ループ配管におけるセントラルETRFの目詰まりによる給液圧低下の経験 透析液
第58回
日本透析医学会
福岡 福岡国際会議場/福岡サンパレス/マリンメッセ福岡/福岡国際センタ2013/6/21 ~6/23 原田雄貴 NPS-50AHにおけるカーボスターP使用時の工夫
~定期メンテナンスフリーを目指して~
管理/業務内容-1
山邉知美 熱水クエン酸洗浄におけるカットールEF02の耐久性 水処理/清浄化-9
第24回
日本臨床工学会
仙台仙台国際センター/東北大学百周年記念会館/仙台市博物館/ホテルメトロポリタン仙台2014/5/10 ~5/11 原田雄貴 セントラル透析液供給システムにおけるダイセン・メンブレン・システムズ社製MOLSEP(FF-03)の管理 水処理・清浄化①
住吉安代 セントラル透析液供給システムにおけるループ配管でカーボスターPを使用した経験 透析液・その他
河野貴志 人工呼吸器装着中の呼吸回路固定の工夫 人工呼吸器・ペースメーカ
第59回
日本透析医学会
神戸神戸ポートピアホテル/神戸国際会議場/神戸国際展示場/クオリティホテル神戸/ワールド記念ホール2014/6/13 ~6/15 山邉知美 セントラル透析液供給システムにおけるループ配管管理 水処理・洗浄5
三好晴佳 8階血液浄化センターからの避難訓練を実施して 災害対策1
森若
真菜美
穿刺時の不満に対する穿刺ルールの考案 看護/患者満足度
第60回
日本透析医学会
横浜パシフィコ
横浜
2015/6/26
~6/28
三好晴佳 B粉末自動溶解装置トラブル発生時のB原液作成方法標準化 トラブル対応
森若
真菜美
UF膜のライフタイム延長に対するプレフィルタの有効性 機器・技術/その他2
第43回
日本血液浄化技術学会
岡山 岡山コンベンションセンター 2016/4/30
~5/1
透析用水の残留塩素測定方法の比較 透析液清浄化(2)
第26回
日本臨床工学会
京都 国立京都国際会館 2016/5/14
~5/15
松浦 熱水クエン酸洗浄法を導入して4.5年経過したコンソーロル枝配管の清浄化 血液浄化1
原田 粉末自動溶解装置トラブル対処マニュアルを作成して 血液浄化9
第61回
日本透析医学会
大阪 大阪国際会議場
・リーガロイヤルホテル ・リーガロイヤル
NCB
・堂島リバーフォーラム
・ABCホール
2016/6/10
~6/12
白井田 透析通信システムを使用したGMA・LCAP 透析支援システム
佐藤 B粉末自動溶解装置トラブル発生時のB原液作成方法標準化(第二報) 透析液清浄化7
三好 熱水クエン酸洗浄におけるコンソール枝配管の清浄化管理 透析液清浄化3
未定         研究中  

↑このページのトップへ

血液浄化業務

血液浄化業務は、血液浄化療法を中心とした急性および慢性腎不全患者さまの血液透析療法や、その他、様々な疾患に対しての特殊血液浄化療法における、準備から装置の操作・穿刺・治療中の管理・返血操作・装置の洗浄などを行います。さらに、医療材料および医療機器の保守管理なども行っており、業務は多岐にわたります。また、
休日や夜間、血液浄化療法の必要な患者さまが
発生した場合などの緊急時にも24時間対応可能です。

血液浄化センターの概要
  • ベッド数:50床
  • 月水金:2クール、火木土:1クール
  • 患者数:119名(2016年4月末時点)
  • 透析液清浄化:透析液水質確保加算2取得
  • オンラインHDF、オンラインHF対応可
  • 透析液:無酢酸透析液(カーボスターP・L)
装置

RO装置 ・・・・・・・・・・・・MP-83TLH(ミクニキカイ)
A原液粉末自動溶解装置・・・・・NPS-50AH(ニプロ)
B原液粉末自動溶解装置・・・・・NPS-50B(ニプロ)
多人数用透析液供給装置・・・・・DAB-40E ×2台(日機装)
透析用監視装置・・・・・・・・・DCS-27 ×44台(日機装)
多用途透析用監視装置・・・・・・DCG-03 ×4台(日機装)
個人用多用途透析装置・・・・・・DBG-03 ×2台(日機装)
個人用透析用監視装置 ・・・・・・DBB-27 ×1台(日機装)
ポータブルRO装置(2床用)・・・MP-μ(ミクニキカイ)
血液浄化装置 ・・・・・・・・・・ACH-∑(旭化成クラレメディカル)
血液ガス分析装置 ・・・・・・・・ABL815(ラジオメーター)
浸透圧測定装置 ・・・・・・・・・OSA-33(日機装)
超音波診断装置 ・・・・・・・・・LOGIQ BOOK Enhanced
                (GEヘルスケア・ジャパン)

配管方式

DAB2台より、それぞれ2ラインのループ配管

臨床提供業務
  • 血液透析(HD)、血液濾過(HF)、血液濾過透析(HDF)、オンライン血液濾過(OL-HF)、オンライン血液濾過透析(OL-HDF)
  • 病棟出張透析

  • 持続的腎代替療法(CRRT)
      持続緩徐的血液透析(CHD)
      持続緩徐的血液濾過(CHF)
      持続緩徐的血液濾過透析(CHDF)
  • 血漿交換療法(PE)
  • 二重濾過血漿交換療法(DFPP)
  • 血漿吸着療法(PA)
      LDL吸着療法(LDL-A)
  • 血液吸着療法(DHP)
      エンドトキシン吸着(PMX)
      薬物吸着
  • 白血球除去療法(LCAP)
  • 顆粒球吸着療法(GMA)
  • 胸水腹水濾過濃縮再静注法(CART)
透析液水質管理

透析期間が長くなるとさまざまな合併症を引き起こす場合があります。その原因物質の一つにβ2ミクログロブリン(分子量:11800)というものがあります。このような大きな毒素を透析できるようなハイパフォーマンス膜のダイアライザーが主流になってきています。当院で使用しているダイアラーザーもハイパフォーマンス膜ですが、このような膜では透析時に逆濾過という現象が発生しやすくなります。これは、透析液が膜を介して血液側に流入する現象です。そのために、透析液は清浄度の高い状態を維持しておかなければなりません。透析液中にエンドトキシンや生菌がない状態の透析液は慢性炎症も軽減できるといわれています。そこで当院においても厳重な管理体制で透析液を清浄化し、定期的に水質検査を行っています。透析液供給配管全てにおいて、未消毒部位がなくなるよう、熱水クエン酸消毒を導入しています。また、RO装置にはタンクレスで熱水洗浄対応の機器を取り入れ、熱水消毒することにより、上流からの水質管理を行って透析液清浄化に努めています。
エンドトキシンの捕捉に関して、透析液供給装置出口にETシステム(MOLSEP FF-03:ダイセンメンブレンを各2本ずつ計8本使用)を設置し、さらに各コンソールのダイアライザー入口にもETRF(カットールEF-02:日機装)を設置しております。また、月1回、透析液給液母管からコンソールの間・ETRF入口・出口の3箇所でエンドトキシン活性値および生菌数の測定を行い、清浄化の評価を行っています。いずれも測定感度未満の良好な結果を得ています。

定期点検

 6000時間稼働毎にコンソールのメンテナンスを実施しています。消耗品の交換から動作チェックまで、全て当院臨床工学技士の手により行います。

血液浄化治療実績

年度別実績

浄化法2012年度 2013年度 2014年度 2015年度
HD(病棟出張・OL-HDF含む)
15,006
15,829
16,581
17,801
病棟出張透析
19
29
67
57
OL-HDF
90
3
50
53
CRRT
46
21
97
131
LDL-A
50
0
0
0
GMA
13
30
38
48
LCAP
85
14
10
20
CART
9
8
8
6
PE
3
1
9
12
PMX
8
8
9
3

↑このページのトップへ

人工呼吸器業務

小児肢体不自由児病病棟と成人障がい者病棟で使用している人工呼吸器の使用中・使用前後の点検、トラブル時の対応が当院での人工呼吸器業務です。また、看護師に向けて勉強会の開催も行っています。  当院で人工呼吸器を使用されている患者さまのほとんどが在宅でも人工呼吸器を使用されているため、人工呼吸器は全てレンタル機を使用しています。そのため、定期点検はレンタル業者へ委託しています。  週に1度行われる、医師・看護師・薬剤師・OT・PT・ST等の医療スタッフによるカンファレンスに臨床工学技士も参加し情報提供に努めています。

機種

Trilogy O2
レジェンド・エア
ピューリタンベネット560
VS Ultra

↑このページのトップへ

医療機器管理業務

院内で使用している様々な医療機器(輸液ポンプ、シリンジポンプ、AED、心電図モニタ、心電計…等)を、安全にまた有効的に使用できるよう保守管理するのが業務です。また、医療機器に使用する医療材料の管理も行います。

ラウンド業務

院内を巡回し、医療機器に関してトラブルがないか毎日確認しています。

定期点検業務

輸液ポンプやシリンジポンプ等、定期点検が必要な機器は、安心して使用していただけるよう、点検スケジュールを組んで実施しています。

医療材料管理

人工呼吸器使用時や血液透析、特殊血液浄化施行時に必要な医療材料は、臨床工学科にて管理しています。

中央管理業務

シリンジポンプ・輸液ポンプ・経腸栄養ポンプ・ブレスコールは、臨床工学科にて中央管理をしています。
使用毎に必ず返却してもらい、保守・点検を行って使用可能と判断した機器のみ貸し出しするシステムです

↑このページのトップへ