今年度の看護担当特任理事のメッセージ

 

社会医療法人愛仁会 看護担当特任理事 永池京子

  

「法人グループ看護組織の今期事業計画と研修計画を中心に」
 就任以来、施設の整備・拡充が進む当法人に見合う看護組織であり続けるために、魅力ある職場作り、人財(人材)の確保と共育(教育)、看護サービスの標準化と評価指標の活用など、様々な活動を進めました。この4年間を黎明期ととらえ、この間築いた全ての活動が、これからの看護組織を支える核となることを信じながら、今年法人の次なる5年である中期計画の1ページを拓く年を迎えました。
 その開幕となった今期、各施設の中期事業計画(成長戦略)を看護組織に浸透させることで、明らかな目標に向かい協働する「時代に即した看護の確立期」と位置づけました。また今期、診療報酬改定・次期介護報酬改定への対応と準備、さらには病床機能の報告等の行政改革にも注視し備える年となります。ゆえに職員一丸となった活動がこれまで以上に求められます。そこで先の法人看護部長会では活動のキーワードとして、「チャレンジ」と「見せる化」を確定しました。

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< 今期活動のキーワードと趣意>
◎チャレンジ
 変革の時代、法人グループ看護管理者は、時代や社会の変化と医療・看護の動向等を先取りしながら、常に新たな課題に挑戦する姿勢をもって業務に努めている。看護職の挑戦すなわちチャレンジとは、目前に広がる今だ経験した事がない程に加速する外部環境の変化に立ち向かい適応することで、将来にわたり成長を続け選ばれる法人であり続けるための看護組織としての貢献を意味する。引き続き、不確実性の時代を突き進むための強い精神として、「チャレンジ」を今期の活動のキーワードとして選択した。見えない将来においてもあるべき姿を追求し、形にすることを看護職のチャレンジによって実現したい。
◎見せる化
 選ばれることが重要な時代、情報の可視化はサービスの受け手からすると必然的なニーズである。看護職は、看護実践と経営の両者の質に関する構造・過程・成果を示すために、様々な指標を活用しながら情報公開に努めなければならない。つまり、看護組織がいかなる考えのもとに、どんな資源や仕組み等を持って、いかに看護を実践しているかを示し、また、その結果についても他者に示す、「見せる」ことが必要となる。
 看護職は共に働くパートナーに自分の看護を見せる。多職種にも看護の専門性を見せる。患者等に看護の水準と結果を見せる。看護職の共育と学ぶ力を見せるなど、可視化(見える化)に留まらず、積極的に見せることを意識したい。そして成長する組織の自律した看護職として、患者(利用者)はもとより、共に働く者への尊敬と誠意をもって関わり信頼を獲得すると共に、自身の今を真摯に振り返り次につなぐ考動の先におのずと結果がついてくることを信じている。
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 今期の新規事業には、看護部ダッシュボードの法人的活用(病床機能報告制度等への対応と新重症度・医療・看護必要度への対応を含む)と専門・認定看護師らの専門性を活用した新たな患者ケア管理体制の検討があります。これにより達成すべき目標値を明確に定めると共に、その目標値を活用した事業の達成度合いを管理する仕組みと、専門看護師・認定看護師らの実践現場への介入方法を明らかにし、全ての役職者と共に協働する良質で経営効果が高い患者ケアサービスの管理手法の確立に向けて活動したいと考えます。そして引き続き、3つの相互作用「協働・連携」「エンパワーメント」「考動」をもって、継続的な変化を起こし、法人に貢献する事業を推進します。